はじめに
仕事に面白さを感じることは、仕事をしていく上で重要な要素です。
今回は、ある会計事務所で働く女性スタッフのAさんが、どのようにして仕事に面白さを見つけていったのか、その過程をご紹介します。
スタッフAさん:
20代後半の女性で、現在2社目となる会計事務所で一般スタッフとして2年目を迎えています。
前職では仕事に成長ややりがいを感じられず、転職を決意しました。
最初の1年:業務を覚えることに集中
転職後、Aさんはまず新しい事務所の業務にしっかりと取り組むことに専念しました。
緊張感と期待感が入り混じり、仕事の面白さを感じる余裕はほとんどありませんでしたが、日々充実感を感じながら業務をこなしていきました。
1年後:自分なりのこだわりを発見
1年が過ぎ、少し余裕が出てくると、Aさんは業務に自分なりのこだわりを加えるようになりました。
細かいことに気づくタイプのAさんは、仕事をより高いクオリティで仕上げることに力を入れていました。
ただ、時間がかかるという課題もあり、初めのうちはその努力が目に見える形では評価されていませんでした。
転機となった瞬間
そんな中、ある日、上司がAさんの細やかな仕事ぶりに気づき、「Aさん、ここまでやってくれて本当に助かってるよ」と声をかけてくれました。
この言葉がAさんにとって大きな転機となりました。
自身のこだわりが評価されたことで、大きなやりがいを感じるようになったのです。
それからは、基本の業務をしっかりとこなしつつ、こだわりの部分にもさらに磨きをかけるようになりました。
上司もAさんの努力を頻繁に認め、時折「これどうかな?」と、これまでは無かった業務でも、Aさんのスキルを活かせそうだと思えば新しい仕事を依頼してみるようになりました。
新しい挑戦がやりがいにつながる
Aさんはその新しい業務に積極的に取り組み、仕事に対する自信とやりがいがどんどん増していきました。
上司からの感謝の言葉と、頼られることが、Aさんにとって仕事の面白さを感じる大きな要因となっていたのです。
このストーリーから学べること
Aさんの成長過程から学べることは、単に指示された業務だけをこなすのではなく、社員が自分の裁量で仕事に取り組む余地を与えることの重要性です。
逆を言えば、定例業務以上のことを頼まないという方針は、ワークライフバランスや仕事の負荷の増大を防ぐ上では有効ですが、同時にやりがいや面白みを感じる機会の喪失にもつながりかねないということです。
上司や管理者の皆さん、ぜひ、社員が定められた範囲を超えて努力していることには積極的に気づき、感謝を伝え、新しい機会を提供することで、社員が仕事を面白く感じる環境づくりを進めてみてください。
社員の成長と会社全体の発展を支える鍵となるはずです。
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