多くの先生とお話しして思うのは、
すごい葛藤の中で経営されているなということです。
人に任せたいけど、
任せすぎてつぶれてしまうのも心配。
安心して働いてほしいから
実務以外の仕事は任せてこなかったけど、
それによって、”お客様が増えるのが当たり前”
感覚になってしまったように感じる。
今の事務所の生産性が高いからこそ、
新しいツールの活用やクラウド会計の導入が全く進まない。
職員さんを大切にしたいからこそ、
押し付けられないし、踏み出せないという。
こういうことを伺っていて、
”どう育てるか”という考え方は、
育児と似ているなと思いました。
子供ができると、
こう育ってほしい という”想い”があると思います。
幸せに生きてほしい
お金に不自由なく生きてほしい
何かあっても乗り越えられるような人になってほしい
周りと協調できるような人になってほしい
そんな風に思うんですよね。
ただ、
その前提として、
”今後の世の中でしなやかな心で、幸せに生きるためには何が必要なんだろう?”
ということを考えるんですよね。
・社会では、成果物が求められるから
インプット型の教育ではなく、アウトプット型の教育にする
・個人として自立し、
やりたいことを考えたり、目標に向かって道筋を立てられるようになる
・自分だけの私欲だけではなく、他の人に与える影響や、貢献をミックスして、
ワクワクできる未来を考える
・1つの会社で一生雇用される という社会じゃないからこそ、
しなやかに自分の仕事観を育んでいく
※なんと今の学習指導要領では、
小学生からキャリア教育を始めることを推奨しています。
https://www.mext.go.jp/…/pdf/mext_propulsion_20180223.pdf
自分が子供の頃には、
全く考えられなかった教育方針です。
ただ、
自分の子供は、
いつか自分から離れて、
自分より長い人生を生きていくんですよね。
だからこそ、
これから100年生きていくための教育の在り方を考えるんだと思います。
士業事務所に話を戻すと、
先生が職員様に無理をさせたくない と思う気持ちもよくわかります。
ただ、
そういった外部の情報や時代の変化、事務所の課題をシャットダウンすることが、
より皆さんの成長に繋がっていくのか、
お客様により良いサービスを提供できるか、
何より、先生自身がこの状況が続いても事務所の職員さんを心から”同志”だと思えるか、
その視点を持って、
いつ、そういったことを伝えていくか は考える必要があると思います。
その職員さんが20年、30年と仕事をする上で、
どのような専門家になってほしいのか、
どのような人間になってほしいのか、
そういった長期的な方針、人事理念や人材育成理念を考えることは
とても価値があることだと思います。
とはいえ先生が伝えにくいこともあると思うので、
その辺はうまく外部の人を使えばいいのかなと思います。
今日は朝から
”組織をどう変化させるか”
という視点の本”チェンジマネジメント”をお勉強です。
それでは一日を!
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