士業の新サービス展開(事例をご紹介)

先日、士業の先生からこんなご質問をいただきました。

ご相談者さま

当事務所では、税務申告業務だけでなく、経営支援サービスの拡充を検討しています。
初めは誰しもノウハウや経験があまりない中でのスタートかと思います。
新サービスの展開について、これまでの成功事例とともにアドバイスをいただきたいです。

新サービスを展開した実例について、他社事例をご紹介させていただきます。
新サービスの展開先としては、すでに信頼関係のある既存顧問先にご紹介し利用して頂く方法や、新サービスにニーズのある全くの新規先を開拓する方法が考えられます。

まずは、すでに信頼関係のある既存顧問先にサービスを展開した例をご紹介させていただきます。

既存顧問先へのアプローチ(A事務所のケース)

A事務所では、経営が上手く、売上は順調に上がっているものの、数字管理が得意ではなく、決算時に初めて自社の数字状況を知るという状況の顧問先に、売上予測と利益シミュレーションのサービスを提案しました。
既存顧問先へのアプローチでは、顧問先の性格に合わせたサポートが重要です。
新サービスが優れていることは勿論ですが、これまで必要としてこなかった顧問先にはサービス導入のメリットと経営者のビジョンを結びつけた説明と、フローを整えて導入障壁を限りなく下げ、流れを作ることが大切です。
A事務所が管理フローの構築から運用まで、一貫してサポートすることで、顧問先は効率的な売上・利益管理を実現し、利益率の向上につなげることができました。
その後もサービスを柔軟にブラッシュアップし、最低限の税務業務だけで十分と考えている事業者にこそ喜ばれるサービスを展開しています。

新サービスに特化したニーズを持つ新規顧客を開拓することも、サービス展開の有効な方法です。
次は新規顧客を開拓したB事務所のケースについて、ご紹介させていただきます。

新規顧客の開拓(B事務所のケース)

B税理士事務所では、創業期の企業を対象に、事業計画策定支援サービスを展開しました。
ステップとしては、まず、地域の創業支援センターと連携し、セミナーを共同開催しました。
事業計画の重要性や策定のポイントを解説し、参加者から高い評価を得ることで、信頼と権威性を獲得し、セミナー後、個別相談に応じる中で、複数の企業から事業計画策定の依頼を受けています。

新サービスの展開はそのまま事務所の売上向上に直結します。
そして、事業の経験値・知見の幅が広がり、税務サポートの厚みが広がる機会となります。
新たなステップを踏み出し、事務所経営の発展に繋がりますと幸いです。

しくみラボ大須賀

しくみラボ大須賀

税理士事務所専門COO代行。開業~100名以上の事務所で集客・サイト構築から・組織設計・業務フロー再構築・採用・教育・新規事業立ち上げまで。税理士業界が大好きなオタクです。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP